第13艦隊の司令官に任命されたヤン・ウェンリーの元に、副官として配属されたフレデリカ・グリーンヒル。8年前にヤン・ウェンリーはエル・ファシルという恒星系の住民を救ったのですが、そこで彼のファンになり、お父さん(ドワイト・グリーンヒル大将)とヤンの先輩キャゼルヌの助けを借りてヤンの傍らに飛び込んだ行動力豊かな才女です。(というと、いろいろな方に怒られそうですが)。
『銀河英雄伝説』DVD 本伝第6話 (C) 田中芳樹・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ・らいとすたっ ふ・サントリーより引用
この言葉は、難攻不落のイゼルローン要塞攻略の成否をヤンから問われた際に、「絶対成功する」根拠としてエル・ファシルを挙げながら、さりげなくフレデリカがヤンに思いを伝えた言葉です(半分邪推ですが)。
ヤンはとてもモテそうにないキャラ設定なのですが、ジェシカには実は心の中で本命にされていたり(多分)、フレデリカも少女時代に心を掴んでいたり、と、ここぞという時に巡り合わせがよいというか、ヤン本人が気が付かないうちにチャンスをモノにしている感があります。ある意味天賦の才だと思いますが、同じ才能の設定が被保護者のユリアン(戦災孤児)にも受け継がれているところが、面白いポイントです。後にシェーンコップに「(ヤンもユリアンも)黙っていても美人が寄ってくる」と評されています。
現実にはなかなか無いシチュエーションとはいえ、学ぶことは多いと思います。結局、ガツガツせず、無欲で、責任をひたむきに果たす姿が、純粋な女性には響くということなのでしょう。と同時に、フレデリカ側から見ると、最終的に彼女はヤンと結婚できたわけなのですが、やはり意中の人を射止めるには一番近くに居ることが大事、というとても基本的なスタンスを貫いたのが勝因ということだと思います。
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